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「そっか…」
秀護の話を聞き、それだけ呟いた。同情をしなかったと言えば嘘になる。だけど、俺にはどんな言葉をかければいいのか…解らなかった。
きっとどんな言葉もそれは慰めの意味を持たないだろう。ましてや今日出会ったばかりの俺の言葉など…
「住所は分かるんだな?」
「うん、手紙も持ってきたし…」
そう言って後部座席に置いてあった鞄をとるとガサゴソと中を漁り、一枚の手紙を取り出した。
「ちょっと貸してくれ」
手紙を受け取ると、キーを回しエンジンをかける。そしてカーナビに住所を打ち込み地点登録をする。
「今日はもう遅いし、明日にしような」
手紙を秀護に差し出しながら微笑んだ。なぜか秀護は手紙を受け取らず俺の顔を眺めていた。
「ど、どうしたんだよ?」
妙に力強い瞳に気圧されてしまい、少し戸惑う。そして秀護はいつもの笑顔を浮かべると、手紙を受け取る。
「やっと笑ったね」
その言葉を聞いて、照れくさいような…恥ずかしい気持ちになった俺は秀護の頭を小突いた。
「大人をからかうんじゃねぇよ」
叩かれたというのに屈託の無い笑顔を見せてくれて、反省した素振りは見せなかった。俺も本気で怒っていたわけではないけども。
「とりあえず、飯でも食いにいくか」
「うん!」
俺達は海を後にして、市街地に向けて車を走らせた。

二十四時間営業のファミレス。夕飯時も過ぎたので比較的客の数は少なかった。
「なんでも食えよ」
「うーん…迷うなぁ」
メニューと睨めっこをしていた秀護はハンバーグかオムライスで迷っていた。そんな所は子供だなぁと思ってしまう。
「これにする!」
そう言って指差したのはオムライス。俺はそれを確認すると、ボタンを押してウエイトレスを呼び寄せた。
「いらっしゃいませ」
やがてやって来たウエイトレス。ガソリンスタンドの店員の様に営業スマイルを浮かべ片手には注文を取りに来た。
「オムライスと、ディナーセット」
「はい。オムライスとディナーセットですね!ありがとうございます」
一礼をし、小走りで厨房まで向かうウエイトレス。料理が来るまでの間も秀護はメニューを眺めていた。
「お待たせいたしました」
数分経ってウエイトレスが料理を持ってきた。俺は目の前に置かれたディナーセットを見て驚愕した。
オススメと書かれていたのでロクに写真を見ずに注文したのがミスだった。主菜であるステーキは問題ない。それに備え付けのジャガイモが問題だった。
俺は大抵の食材なら食べられるが、ジャガイモだけは無理だ。なんというか見るだけで嫌悪感を覚える。
料理に手を着けない俺をよそに秀護は美味そうにオムライスを頬張っている。ひとまず俺もジャガイモをよけて食事を始めた。
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プロフィール

キイト

Author:キイト
名前 キイト(由来は特に無いです

性別 男性

年齢 二十歳以下です

これでもある球技で全国でてます。ちなみに主将。
唯一の自慢できることでした。

好きな物はバイクやゲーム。
最近ちょっとオタクに近づいてたりします。萌えー

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