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「おい、起きろ秀護」
少し乱暴に秀護の肩を揺する。すると秀護はいきなり目を見開いた。
「ごめんなさい……って、太宰さん……」
目覚めるなり唐突に謝ってきた秀護。その時の顔は酷く怯えているようにみえた。ちょっと口調がキツかったのかも知れない。
「着いたぞ、お前が行きたがってた場所だ」
俺はそういって海に目を向ける。あの時盗んだ車で偶然出逢い、成り行きでこんな遠い所までやって来た俺達。
秀護も目線を海に移し感嘆の声をあげていた。
「ありがとう、太宰さん!」
そして再び俺を見つめると、いつもの笑顔を向けてくれた。
他人にお礼を言われたのは久しぶりだ。そう思うと、なんだか照れくさくなってしまった。
「お前、なんで此処に来たかったんだ?」
一度咳払いをして、俺は口を開いた。何故こんな何もないところに、子供一人で…
「…………」
それを聞くと、いつかと同じ様に口を閉じ、俯いてしまった。
「ここまで一緒に来たんだ。教えてくれよ」
質問。というよりお願いに近かった。そんな俺を見て秀護はボソボソと言葉を吐き出した。
「……お母さんに、会うため…」
「え?」
そこから、何度も言葉に詰まりながらも俺に全てを話してくれた。

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プロフィール

キイト

Author:キイト
名前 キイト(由来は特に無いです

性別 男性

年齢 二十歳以下です

これでもある球技で全国でてます。ちなみに主将。
唯一の自慢できることでした。

好きな物はバイクやゲーム。
最近ちょっとオタクに近づいてたりします。萌えー

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